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    イベント報告「浮世絵手摺り実演会」その1  紙博のこだわりどころ

    2013年10月23日 - 19:56

    先日10/14に浮世絵手摺(ず)り実演会を実施し、多くの方にご来館いただきました。
    ありがとうございました!
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     摺師の沼辺伸吉先生に実演会をお願いして、もう8年になります。当館で特にこだわっているのは、輪郭線の主版から色版を摺り重ねていく行程を、最初から最後まで、通しで見せていただく、ということです。各所で浮世絵の実演会はあるかもしれませんが、摺り始めから完成までを一気に見られるところは、そうそうないと思います。

     本来、浮世絵版画は100枚、200枚というような単位で摺るものです。紙も版木も生き物なので、温度、湿度など、その時の環境で伸び縮みします。十分な事前準備をしても、摺り重ねていく過程で、色ずれが起こります。このズレを摺師さん自身が、その都度見当の位置を調整して、ピッタリと合うように直すので、必ず完成させる枚数より多く摺ります。

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      特別に見当調整を見せていただきました

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      木をくさびのように入れて見当の位置を調整します


    しかし、実演会では、とにかく1枚のみを完成させることをお願いしているので、調整を行う余裕はありません。そのため、実演会で仕上げる作品は、摺師さんとしては不本意な出来になってしまうのですが、沼辺先生は快く当館のお願いに応じて下さり、その技を惜しげもなく披露してくださるのです。

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    見学に来られた方々も、浮世絵が摺りあがっていく様子を目の当たりにして、驚き、感動している様子が、毎回伝わってきます。今年見逃した方は、ぜひ来年度にご期待ください!

    実演会当日の様子は、次回にご報告します。

    (H)

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