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    「神宿る手」が生み出す驚異の造形美-「蝉」の場合

    2011年10月15日 - 15:22

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    吉澤章先生は、創作の主題を決めると、観察に観察を重ね、生物の場合ならば頭・足など各部位の付き方やバランス等、自然の法則にならった折り線構造を追求されました。
    写真の「蝉」は、着想から23年かけてやっと完成させた作品だといいます。
    この状態でも、頭や胸、羽など、蝉の成虫と幼虫がよく表現されていると感じますが、裏返してみると・・・

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    なんと、6本の足や腹など、普通に置いてしまっては見えない部分まで、これほどの表現がなされているのです!さらには、この"成虫"と"幼虫"は、全く同じ基礎折りから作られているというのですから、驚きです!!

    吉澤先生自筆の貴重な図面と、完成作品を一緒に撮影してみました。何の変哲もない長方形の、たったこれだけの大きさの紙でできてしまうの?!と、信じられない気分。もちろん、どちらの作品も切り込みや糊を使ったりはしていません。

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    ただ、先生は、必ずしも複雑な折り方がよいという訳ではなく、折り線の数を一つでも少なくし、簡素美の極致を追求した作品も、リアルな作品に負けない表現ができると常々おっしゃっていました。

    平らな1枚の紙に、先生の手が加わるだけで、いのちが生まれる。まさに「神宿る手」です。「蝉」をはじめ、吉澤折り紙の代表作を、みなさんぜひ見に来てくださいね♪

    (H)

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