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    「立版古(たてばんこ)」製作のウラ話(1)

    2011年04月27日 - 11:22

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    先日、「おもちゃ絵"立版古"にはまったのは誰?!」を書かせてもらいましたが、まさに立版古にはまってしまった一人として、今回はさらに製作の舞台裏を紹介します。

    ずっと興味はあっても、展示に利用するという口実(?)でもないと、なかなか収蔵資料の立版古を組み上げてみる機会は、今までありませんでした。しかし今回ようやく念願かない、私は「これぞ学芸員の特権!」と製作を堪能しました。もちろん、ホンモノの資料を切り刻む訳にはいかないので、複製を起こしての作業ですが、帰宅後や休日を利用して、10作品ほどを作ってみました。

    前回ご紹介した3枚一組の立版古などは、パーツが非常に多く、手が込んでいて作り甲斐があります。組み上がると結構な大きさになりますし、キチンと出来上がれば、かなり見栄えがします。(少なくとも、自己満足にはひたれます!)

    その一方で、意外に苦戦したのは1枚ものの、文明開化を象徴する乗り物などがモチーフの作品でした。

    自動車のような当時最新の、子どもたちの"あこがれ"だったと思われるものが描かれているのですが、出来上がり図は一方向から見た、かなりラフな図で、ものによってはそれすらないものもあります。当時は流行でも、今となっては目にする機会がない形だったりするので、立体にした時にどのような構造になっているのかを想像するのに苦労したり、山折り・谷折りが書かれていないので、「ホントにこれでいいの?」と迷うことがよくありました。
    また、のりしろが明らかに違う所についているくらいはいいのですが、どんなに考えても、あるパーツが組み上がらず、そもそもの絵が間違っていると判断するしかなくて、キチンと組み上がるように修正が必要なこともありました。

    つづく・・・

    (H)

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