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    もうすぐお別れ

    2010年11月23日 - 10:51

    紙博始まって以来の絵画展「近代洋画の美~紙業界コレクション」展もいよいよ今週28日までとなった。手前味噌ではあるが、何だかお別れするのがさびしくなるほど、心を打つ絵が多い。特に中村彝作の2点は隠れたファンも多く、わざわざ遠方よりお越しいただいている。

    中村彝の魅力は絵の持つ力強さやその絵から受ける精神性の高さだと思うが、何より、画家が一生結核に悩まされながらも命をかけても芸術を追求し続けたこと、そしてその短い人生が中村屋サロンや他の芸術家達とのかかわりなど、ドラマチックだったことではないだろうか。今回出品の絵ではないが、「田中館博士の肖像」(国立近代美術館蔵)を描いた時同席した、寺田虎彦は彝の制作に非常に感動して、「中村彝氏の追憶」という小文を残している。彝の真剣勝負ともいえる制作態度をみごとにとらえて、心に迫ってくる。
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/43282_23768.html


    2月19日~4月10日まで 新宿区立歴史博物館にて「新宿中村屋に咲いた文化芸術」という展覧会が開かれ、主に中村屋サロンにおける芸術家達の作品が展示されるとのこと。もちろん中村彝の作品も何点か展示されるので今から楽しみにしている。
    http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=749

    最後に今回解説の小冊子に各絵画の情報が何も書かれていないとの苦情が寄せられているが、1点以外すべて紙業界からお借りした作品で、その制作年代や絵についての情報はほとんど分からない状態でお借りした。確かな制作年代もその半分も調べられなかったことをここにお詫びいたします。

    あとわずかではございますが、今後一般公開される事も少ない、26作品にぜひ会いに来てください。明日24日は休館日です。(T)

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